ライフプランシミュレーター(無料・登録不要)を公開しました【教育費と老後資金、うちの家計で両立できる?】

ライフプランシミュレーター(無料・登録不要)を公開しました【教育費と老後資金、うちの家計で両立できる?】
目次

「教育費と老後資金、うちの家計で本当に両立できるんだろうか」

子どもが生まれてから、この不安が頭から離れない時期がありました。私がこの不安から抜け出せたのは、FP3級を取って感覚ではなく数字でライフプランを判断できるようになったからです。転職で年収が下がる決断も、貯蓄型保険3社の解約も、根拠は全部「数字で見たら大丈夫だった」ことでした。

その「数字で見る」体験を誰でもできるようにしたくて、ライフプランシミュレーターを作りました。無料・登録不要で、ブラウザだけで動きます。

このツールでわかること

入力は最短で8項目・60秒。実行すると、こう表示されます。

  • 100歳までの資産推移グラフ(現金と投資の積み上げ)
  • 資産が尽きる年齢(尽きない場合は100歳時点の資産額)
  • 65歳時点の資産/教育費のピーク(何歳のとき・年いくら)/子ども別の生涯教育費
  • 年ごとの収入・支出・収支の一覧表

「教育費が一番重くなるのはいつか」「そのとき家計は耐えられるか」「老後にいくら残るか」が、1枚のグラフで見えます。

市販のシミュレーターへの不満から作った

正直に書くと、既存のライフプランシミュレーションには不満がありました。

  • 会員登録やメールアドレスが必要(そのあと営業の電話やメールが来る)
  • 保険会社・金融機関のツールは、最後が商品の提案につながっている
  • 入力が多すぎて途中で挫折する。逆に簡単すぎて何も分からないものも

私はFPの無料相談は営業の入口だと考えている人間なので、誰にも会わず・何も登録せず・自分のペースで数字を見られる場所を作りたかったんです。

このツールは完全にブラウザ内だけで計算します。入力内容は外部に送信されません。だから正直、私にはあなたが何を入力したか分かりませんし、営業のしようもありません。

使い方:まず「簡易モード」で60秒

入力するのは基本これだけです。

  1. 本人・配偶者の年齢
  2. 子どもの人数と年齢(0〜4人)
  3. 世帯の手取り年収
  4. 年間の生活費(住居費込み)
  5. いまの資産(現金と投資に分けて)
  6. 毎月の積立投資額

子どもがいる場合は、教育方針をプリセットから選ぶだけで教育費が自動計算されます。

  • 進路:オール公立/高校から私立/中学から私立/オール私立
  • 大学:国公立/私立文系/私立理系/進学しない(+自宅通学 or 下宿)

教育費は「塾代込み」の実データです

教育費のデータには、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の学習費総額を使っています。これは学費・給食費に加えて、塾・習い事・参考書代(学校外活動費)まで含んだ金額です。

「学費だけ」で計算して現実より安く見積もってしまうのが、ライフプラン計算のよくある落とし穴なので、ここはこだわりました。大学費用(入学費用・在学費用・下宿の仕送り)は日本政策金融公庫の調査データを使い、出典はツール内に明記しています。

詳細設定でここまで調整できます

「うちはもっと細かく見たい」という方のために、詳細設定を開くと以下が調整できます。

項目できること
収入の分離本人と配偶者の年収・昇給率・リタイア年齢を別々に設定
住宅・自動車ローン月々の返済額と完済年齢(最大5件)
生活費の内訳住居費・食費・通信費など7区分で入力
ライフイベント車の買い替え・リフォーム等を最大10件(発生年齢と金額)
目的積立イベントのお金を「何歳から積み立てるか」を指定
前提値想定利回り・退職金・年金額・受給開始年齢・インフレ率・老後の生活費率

個人的なこだわりは目的積立です。「5年後の車の買い替えに200万円」のような近い将来の支出は、投資に回さず現金で先取りして貯める——これは我が家の実際のやり方で、直前に暴落が来ても予定を守れるようにするためです。ツールもその思想で、目的積立分は投資に回さない計算にしています。

あと2つ、地味に便利な機能を。

  • 入力はブラウザに自動保存されます。次に開いたとき「前回の入力を復元しました」と出るので、ボーナスのたびに数字を入れ直す手間がありません
  • リセットボタンで保存データを消せます(共有パソコンで使ったときはリセットを推奨します)

我が家の使い方:年1回の「家計の健康診断」

私はこの種の試算を、年に1回・数字を更新して見直すものだと考えています。

未来の予測は必ず外れます。利回りも昇給も教育方針も、その通りにはなりません。でも「いま の前提で回すと、どこが苦しいか」が見えていれば、手を打つ時期を間違えません。我が家の場合、この試算をやったからこそ「学資保険ではなくNISAで教育費を作る」「児童手当は全額積立に回す」という判断ができました。

資産が尽きる結果が出ても、落ち込む必要はありません。ツールには「積立を月+1万円にしたら?」「生活費を月−1万円にしたら?」を1クリックで再試算するボタンを付けました。月1万円の改善が、尽きる年齢を何年遅らせるか——それを見ると「何をすべきか」が具体的になります。固定費の見直しは年14万円浮かせた実体験が参考になるはずです。

注意点(正直に)

  • 概算ツールです。利回り・昇給率が毎年一定という単純化をしています。将来を保証するものではありません
  • 取り崩し時の税金は考慮していません(NISA前提の非課税扱い)。ローンの金利計算もしていません(月々の返済額ベース)
  • 教育費・年金は平均値です。年金は「ねんきん定期便」の実額に置き換えると精度が上がります
  • 結果が良くても悪くても、保険や金融商品を売りつけられることはありません(何も売っていないので)

よくある質問(FAQ)

Q1. 本当に無料ですか?何か登録は必要ですか?

完全に無料で、登録も一切不要です。入力内容はお使いの端末のブラウザ内だけで計算・保存され、外部に送信されません。運営者の私にも、誰が何を入力したかは一切分かりません。

Q2. 教育費のデータには塾代も含まれていますか?

含まれています。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の学習費総額(学校教育費+給食費+塾・習い事などの学校外活動費)をベースにしています。大学費用は日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」の入学費用・在学費用・下宿の仕送り額を使用しています。

Q3. 入力した内容は保存されますか?

シミュレーション実行時に、お使いのブラウザ(localStorage)へ自動保存されます。次回ページを開くと前回の入力が復元されるので、続きからすぐ試算できます。保存データは「入力をリセット」ボタンでいつでも削除できます。共有パソコンではリセットしてから閉じることをおすすめします。

Q4. 結果はどこまで信用できますか?

あくまで概算です。利回りや昇給率が毎年一定という単純化をしており、税金や社会保険料の精密計算も行っていません(収入は手取りで入力する方式です)。「正確な予言」ではなく「家計のどこが苦しくなりそうかを早めに知る健康診断」として、年1回程度の見直しに使うのがおすすめです。