高配当株50銘柄のうち17銘柄が含み損です【全部公開】

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高配当株50銘柄のうち17銘柄が含み損です【全部公開】
目次

私はこれまで、高配当株の記事を2本書いてきました。増配で年間配当が2年半で3割増えた話と、三菱UFJの株価が3倍になった話です。

どちらも、うまくいった話です。

でも当然ながら、私のポートフォリオは勝ち銘柄だけでできているわけではありません。保有している国内株50銘柄のうち、17銘柄は含み損です。

今回は、その17銘柄を全部出します。そのうえで、私が本当に失敗したと思っている1銘柄について、言い訳なしに書きます。


結論:17銘柄が含み損。でも、そのほとんどは失敗ですらない

先に結論を書きます。

保有銘柄数(国内株)50銘柄
うち含み損17銘柄
含み損の合計−62,509円
国内株全体の評価損益+1,403,838円(+25.0%)

3分の1が含み損です。それでも合計マイナスは約6万円にとどまっています。

ここで「分散しているから大丈夫なんですね」と読まれそうですが、それは違います。

含み損の17銘柄は、そのほとんどが今年に入ってから買ったばかりだからです。買って数か月の銘柄が上がっているか下がっているかは、ほぼ運です。分散の成果ではなく、単に時間が経っていないだけです。

このことを正直に書かないと、記事として意味がないと思っています。


含み損17銘柄、すべて公開します

2026年8月20日時点の実際の保有データです。

銘柄平均取得単価現在値評価損益損益率
ニホンフラッシュ817.29円712.0円−11,792円−12.9%
クラレ2,059.00円1,831.5円−227円−11.0%
ユーグレナ400.93円358.0円−12,879円−10.7%
上組5,387.62円4,838.0円−4,397円−10.2%
野村不動産ホールディングス1,022.46円922.9円−4,978円−9.7%
ショーボンドホールディングス1,377.59円1,257.5円−2,641円−8.7%
オカムラ2,508.54円2,339.0円−4,068円−6.8%
CDS1,832.36円1,720.0円−2,471円−6.1%
アサンテ1,593.92円1,515.0円−1,025円−5.0%
ツムラ3,865.16円3,748.0円−1,405円−3.0%
積水ハウス3,512.33円3,437.0円−1,129円−2.1%
ジャックス3,840.00円3,760.0円−8,000円−2.1%
ispace438.00円432.0円−5,999円−1.4%
アルプス技研860.15円849.0円−669円−1.3%
積水化学2,666.00円2,631.5円−345円−1.3%
新晃工業1,245.41円1,237.0円−285円−0.7%
NTT161.46円161.4円−199円−0.04%

一番負けているのがニホンフラッシュの−12.9%、金額でいえばユーグレナの−12,879円です。

正直に言って、この一覧を見て「痛い」と感じる銘柄はほとんどありません。 買って間もない銘柄が数%下がっているだけだからです。

ただし、この表のいちばん下に、私が本当に反省している銘柄が1つあります。


含み損の正体は「分散の成果」ではなく「買った時期の差」

高配当株の記事でよく見かける説明があります。「分散しているから、個別に負けても全体では勝てる」というものです。

私のポートフォリオも、結果だけ見れば確かにそうなっています。でも中身を見ると、理由が違います。

私の含み益は、その大半が2023年12月に買った銘柄から出ています。

銘柄取得単価現在値損益率
三菱UFJフィナンシャル・グループ1,205.50円3,464.0円+187.3%
ENEOSホールディングス558.00円1,303.0円+133.5%
三菱商事2,262.00円4,696.0円+107.6%
INPEX1,915.00円3,869.0円+102.0%
日本たばこ産業3,589.00円6,870.0円+91.4%

新NISAが始まった2024年からの相場が良かった、それだけです。私の銘柄選定が優れていたからではありません。同じ時期に買っていれば、多くの人が同じような結果になっています。

一方、含み損の17銘柄はほとんどが直近の購入です。つまり——

含み益=2年半持っている/含み損=数か月しか持っていない

これが実態です。「分散が効いた」という話に見せることもできますが、それは事実ではありません。

もし分散の効果を検証したいなら、同じ時期に買った銘柄同士を比べる必要があります。そして、それをやったときに1つだけ、はっきり負けている銘柄が出てきます。


同じ時期に買った6銘柄で、唯一伸びなかったNTT

2023年12月28日、私は新NISAの成長投資枠で複数の高配当株を買いました。そのうち6銘柄については、増配の記事で配当の推移を公開しています。

配当がどう育ったかを、あらためて並べます。

銘柄購入時の配当(年)最新の配当(年)配当の伸び
三菱UFJ41円86円2.1倍
三菱商事70円125円1.8倍
INPEX74円108円1.5倍
三菱HCキャピタル37円51円1.4倍
JT194円242円1.2倍
NTT5.1円5.4円1.06倍

NTTだけ、明らかに違います。

2年半で、配当が0.3円しか増えていません。 伸び率にして6%。他の5銘柄が1.2倍〜2.1倍になっているなかで、NTTだけが「ほぼ横ばい」です。

株価も同じです。同時期に買った他の銘柄が2倍前後になっているのに、NTTは現在161.4円で、私の取得単価とほぼ同じ。2年半持って、株価も配当もほとんど動いていません。

つまり、私のポートフォリオで「時間の差」という言い訳が使えない唯一の銘柄が、NTTです。 同じ日に買って、同じだけ持って、この結果です。これは相場のせいではなく、銘柄の問題です。


そのNTTを、私は倍に買い増しました

ここからが、この記事でいちばん書きたかったことです。

私は当初、NTTを1,500株・平均172.4円で保有していました。増配の記事を書いた時点でも、その状態です。

その後、私はさらに1,500株を平均150.52円で買い増しました。

株数平均取得単価
当初1,500株172.4円
買い増し+1,500株150.52円
現在3,000株161.46円

買った理由は、ひとつだけです。

株価が下がっていたから。

それ以上の理由はありません。増配率を再検討したわけでも、業績を分析し直したわけでもありません。「安くなったから買った」——それだけです。

これはナンピン買いです。そして私は、増配が渋いと自分で記事に書いておきながら、その銘柄を安いという理由だけで倍にしたわけです。


この判断は、良かったのか

正直に検討します。

擁護できる点があるとすれば、平均取得単価が172.4円から161.46円に下がったことです。配当5.4円に対する買値ベースの利回り(YOC)は、3.13%から3.34%に改善しました。NTT株を持ち続ける前提であれば、安いところで買い足すこと自体は合理的です。

でも、擁護できない点のほうが大きいと思っています。

第一に、買い増しの理由が「安いから」しかないことです。私は普段、「増配の実績があるか」を銘柄選定の基準にしていると書いてきました。NTTはその基準を満たしていません。基準を満たさない銘柄を、値段だけを理由に買い足した——これは自分のルールを破っています。

第二に、その資金を他に回せたことです。同じ22万円で、増配実績のある銘柄を買うこともできました。実際、同時期に買った他の5銘柄はいずれも配当を1.2〜2.1倍に伸ばしています。

第三に、「下がったから買う」は、下がり続ける銘柄では機能しないことです。安くなったら買う、をルールにすると、悪い銘柄ほど多く買うことになります。私はいま、ポートフォリオの中でNTTを3,000株・約48万円分持っています。国内株の保有額としては上位です。いちばん伸びていない銘柄が、いちばん大きい——これは設計としておかしい。

いま売るつもりはありません。減配しているわけではなく、通信インフラとして持ち続ける判断自体は変えていないからです。

そして、二度と買わないと決めたわけでもありません。 私が問題だと考えているのは銘柄そのものではなく、ポートフォリオの中での比率です。他の銘柄を買い増していけば、NTTの比率は相対的に下がっていきます。その比率が適正な水準まで戻れば、また買う可能性はあります。

つまり、私が今回学んだのは「NTTを買うな」ではなく、買い増しの判断基準を、株価ではなく保有比率に置くということです。


私は枠を2つに分けています

含み損の一覧に、高配当株らしくない銘柄が混ざっているのに気づかれた方がいるかもしれません。ユーグレナispaceです。どちらも無配のベンチャー企業で、高配当株ではありません。

これは方針のブレではなく、意図的に枠を分けているためです。

中身比率の目安
コアインデックス投資信託+国内高配当株大部分
お楽しみ枠ユーグレナ、ispace、スペースX(未上場関連)など5〜10%

お楽しみ枠は、正直に言えば「持っていて面白いから持っている」枠です。値上がりを期待していないわけではありませんが、なくなっても家計に影響しない金額に収まるよう、5〜10%という上限を決めています。

コアと違うのは、出口を決めていることです。 たとえばispaceは宇宙開発の会社なので、打ち上げなどのイベントで株価が跳ねることがあります。そうしたタイミングで値上がりすれば、いくらかは売ります。 高配当株のように「配当を受け取り続けるために持ち続ける」対象ではないからです。

株主優待目当てで買ったRIZAP株も、この考え方の延長にあります。

枠を分けておくことの効用は、判断が濁らないことです。 ユーグレナが−10%になっても、私は高配当株の方針を疑いません。お楽しみ枠だと分かっているからです。逆に、コアの銘柄で同じことが起きたら、それは真剣に考えるべき出来事です。

混ぜてしまうと、この区別ができなくなります。 「高配当株のつもりで買ったのに配当が出ない」「長期保有のつもりが値動きが気になる」——こうした混乱の多くは、枠を分けていないことから来ているように思います。


累計の受取配当は、約46万円になりました

含み損を17銘柄抱えていても私が動じないのは、配当が積み上がっているからです。

投資を始めてからの累計の受取配当・分配金は、約46万円になりました。含み損の合計が約6万円ですから、すでに受け取った配当が、含み損の7倍以上あることになります。

含み損は、売らなければ確定しません。一方、受け取った配当は取り消されません。この非対称性が、高配当株を持つ理由のかなりの部分を占めていると、私は思っています。

とはいえ、これも「だから高配当株は安全」という話ではありません。次に書きます。


正直な注意点

分散は、損を消しません。

私の含み損が小さく見えるのは、繰り返しになりますが買ってからの時間が短いからです。50銘柄に分けていても、相場全体が下がれば全部下がります。2024年8月の暴落のときは、分散していても資産全体が大きく減りました。

「安いから買う」は、ルールになりません。

NTTの件がまさにそれです。買い増しの基準は、値段ではなく中身と、ポートフォリオ内の比率に置くべきでした。

お楽しみ枠の比率は、決めておかないと膨らみます。

面白い銘柄は、次々に出てきます。5〜10%という上限を先に決めておかないと、気づいたときにはコアを侵食しています。私は購入前に、必ず現在の比率を確認するようにしています。

この記事は個別銘柄の推奨ではありません。

ここに挙げた銘柄は、私が私の判断で買ったものです。含み損の銘柄が今後どうなるかは分かりませんし、NTTについての私の評価が正しいとも限りません。


まとめ

  • 保有する国内株50銘柄のうち、17銘柄が含み損。合計は−62,509円
  • ただしその大半は今年買ったばかりで、含み益との差は「分散の成果」ではなく買った時期の差
  • 同じ日に買った6銘柄で唯一伸びなかったのがNTT。配当は2年半で1.06倍、株価もほぼ横ばい
  • そのNTTを、株価が下がったという理由だけで倍に買い増した。これが私の唯一の本当の失敗
  • 学んだのは「NTTを買うな」ではなく、買い増しの基準を株価ではなく保有比率に置くこと
  • ユーグレナ・ispaceはお楽しみ枠(5〜10%)として意図的に分け、こちらは出口も決めている
  • 累計の受取配当は約46万円。含み損の7倍以上

高配当株の記事は、どうしても成功例が並びがちです。私自身、これまでそう書いてきました。

でも実際のポートフォリオは、3分の1が含み損で、ルールを破った銘柄が1つあります。 そちらのほうが、たぶん普通の姿です。

配当がいくらまで育つかは増配率シミュレーターで試算できます。よければ使ってみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 含み損の銘柄は損切りしないのですか?

コアの高配当株については、コアの高配当株については、減配や業績の構造的な悪化がない限り、原則として売りません。含み損は売らなければ確定せず、保有している間は配当を受け取り続けられるためです。ただしお楽しみ枠は別で、値上がりしたタイミングで一部を売ることがあります。

Q2. 50銘柄も持つ必要はありますか?

必要かと言われれば、ありません。私は15セクター前後に分けたかった結果として50銘柄になりましたが、10〜20銘柄でもセクター分散はできます。銘柄数が増えるほど1銘柄あたりの金額は小さくなり、管理の手間も増えます。

Q3. NTTは売ったほうがいいのではないですか?

私は売っていません。減配しているわけではなく、通信インフラとして長期保有する判断自体は変えていないためです。ただし保有額が国内株の上位に来てしまっている点は設計として問題だと考えています。今後は株価が下がったからという理由では買い増さず、他の銘柄が育ってNTTの保有比率が適正な水準まで下がれば、また買う可能性はあります。

Q4. 「お楽しみ枠」はどのくらいの金額まで許容していますか?

全体の5〜10%を上限にしています。なくなっても家計に影響しない範囲、という基準です。購入前に必ず現在の比率を確認し、上限を超えそうなら買いません。この上限を先に決めておかないと、面白そうな銘柄が出るたびにコアを侵食していきます。

Q5. 買ったばかりの銘柄が含み損なのは、買い方が悪いのですか?

そうとは限りません。買って数か月の値動きは、ほぼ運です。問題なのは、その短期の値動きを見て銘柄の良し悪しを判断してしまうことです。銘柄の評価は、配当が伸びているか、業績が伸びているかで見るべきだと考えています。

Q6. 含み損があるとき、配当はどう考えればいいですか?

含み損は売らなければ確定しませんが、受け取った配当は取り消されません。私の場合、累計の受取配当が約46万円に対して含み損の合計は約6万円です。この非対称性は高配当株を持つ理由のひとつですが、「だから安全」という話ではなく、株価下落のリスクは別に存在します。


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※本記事は運営者個人の保有記録と体験の共有であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。評価損益は2026年8月20日時点の実際の保有データに基づく数値で、配当は各社の実績および予想に基づく概算です。将来の株価・配当を保証するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。詳細は免責事項をご確認ください。

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