含み益がほぼ消えた日、私は何もしなかった【2025年関税ショックからの回復と、39年ぶり円安でも動じない理由】
- 23 Jul, 2026
目次
2025年1月24日。私のNISA口座のトータルリターンは、約119万円でした。順調に育っていた含み益です。
それが、わずか2ヶ月半後の4月9日には、約−11万円まで転落しました。評価額は約574万円→約432万円、実質投資額はほぼ変わらず約455万円→約442万円。約130万円分の含み益が、この短期間でほぼ消えたことになります。原因はトランプ関税ショックです。
あれから1年3ヶ月。2026年7月16日現在、評価額は約740万円、トータルリターンは約304万円まで回復しています。
そして今、私はまた別の局面に立っています。2026年7月、1ドル163円台という39年7ヶ月ぶりの円安です。この記事では、含み益が消えた日に何をした(何もしなかった)か、そして今回の円安局面にどう向き合っているかを、実際の数字で書きます。
結論:含み益が消えても、円安が進んでも、やることは同じ
先に結論です。
- 2025年1月に約119万円あった含み益は、2ヶ月半後の4月にはほぼ消え、含み損に転落しました。そのとき私は何もしませんでした。売らず、積立額も変えず、いつも通り買い続けただけです
- 結果、1年3ヶ月で評価額は約432万円→約740万円、トータルリターンは約−11万円→約304万円に回復しました
- 2026年7月の39年ぶり円安についても、方針は変わりません。淡々と積み立てを続けます
暴落でも円安でも、私がやることは「何もしない(=いつも通り買い続ける)」の一択です。理由を数字とともに説明します。
実際の数字:含み益が消えた日と、いまの差
私のNISA積立は、eMAXIS Slim S&P500と全世界株式(オルカン)をおおむね半々で保有しています。基本はつみたて投資枠でコツコツ積み立て、成長投資枠が余った年は、タイミングを意識せず枠の残りで購入するというシンプルな運用です。
| 時点 | 評価額 | 実質投資額 | トータルリターン |
|---|---|---|---|
| 2025年1月24日(暴落前) | 約574万円 | 約455万円 | 約119万円 |
| 2025年4月9日(暴落の底) | 約432万円 | 約442万円 | 約−11万円 |
| 2026年7月16日(現在) | 約740万円 | 約436万円 | 約304万円 |
2025年1月には順調に育っていた約119万円の含み益が、わずか2ヶ月半で約−11万円まで転落——評価額が投資額を下回るという、積立投資では珍しくない瞬間です。積み上げてきた含み益がほぼ消え、わずかにマイナスへ——正直、数字だけ見ればヒヤッとする局面です。
それでも私がやったことは、何もしないでした。売らない。積立額を減らさない。いつも通りの金額を、いつも通りのタイミングで買い続けただけです。
結果は表の通りです。1年3ヶ月で約315万円の差が生まれました。暴落の底で買うのをやめていたら、この回復の恩恵は受けられませんでした。
新しい局面:2026年7月、39年7ヶ月ぶりの円安
そして今、また別の変化が起きています。2026年7月22日、1ドル163円台——これは1986年12月以来、39年7ヶ月ぶりの円安水準です。
背景は、中東情勢の緊迫による「有事のドル買い」と、財政赤字拡大への警戒感による円売りが重なったことだと報じられています。暴落記事で触れた「2026年の中東情勢」と、根っこは同じ出来事です。
円安は、外貨建て資産にとって何を意味するか
ここで整理しておきたいのが、円安と保有資産の関係です。
eMAXIS Slim S&P500・オルカンはどちらも、実質的にはドルなど外貨建ての株式に投資しています。円安が進むと、同じドル建て資産でも円換算した評価額は増える方向に働きます。逆に円高が進めば、株価が同じでも円換算の評価額は目減りします。
つまり、私の資産が育っているのは、株価の上昇によるものなのか、円安によるものなのか、実は厳密には分けられません。そして正直に言うと、私はそれを気にしていません。
理由はシンプルです。円安で毎月の購入口数が多少減ったとしても、それでも買い続けるという方針は変わらないからです。為替が有利か不利かを判断して売買のタイミングを計るつもりはありません。株価も為替も、自分でコントロールできない変数です。コントロールできるのは「続けるかどうか」だけ。だから、そこだけを守っています。
なぜ「何もしない」が選べるのか
暴落でも円安でも動じずにいられるのには、理由があります。
- 生活防衛資金を別に確保している:最低でも生活費6ヶ月分は投資と切り離してあるので、含み損の局面でも生活が揺らぎません
- 長期前提で始めている:数年で使う予定のお金ではないので、一時的な評価額の上下は「通過点」でしかありません
- 積立を自動化している:判断する余地そのものを減らしてあります。相場のニュースを見てから「今月は減らそうか」と考える隙を作らないようにしています
- 暴落時こそ買う対象は決めてある:高配当株については、暴落時に買い増す銘柄を平時から決めています。インデックスは「何もしない」、高配当株は「買い増す」——役割を分けているので迷いません
「今回は含み損でも、いずれ戻る」という楽観ではなく、戻らなかったとしても生活は揺らがない設計にしてある、というのが正確な言い方です。
まとめ
- 2025年4月9日、NISAのトータルリターンは約−11万円まで転落。含み益がほぼ消えた瞬間だった
- そのとき私は何もしなかった。売らず、積立額も変えず、いつも通り買い続けた
- 1年3ヶ月後の現在、評価額は約740万円、トータルリターンは約304万円まで回復
- 2026年7月、1ドル163円台という39年7ヶ月ぶりの円安が進行中。株価上昇と円安の寄与は区別していないが、方針は変わらない
- 暴落でも円安でも、やることは「淡々と積み立てを続ける」の一択
含み益が消える瞬間も、歴史的な円安の局面も、長期投資をしていれば何度でも出会います。そのたびに判断を変えていたら、続きません。だからこそ、何もしないという判断を、事前に決めておくことが、いちばんの備えだと思っています。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 約130万円の含み益が消えたとき、不安になりませんでしたか?
正直、ヒヤッとはしました。2025年1月に約119万円あった含み益が、2ヶ月半後にはマイナス約11万円まで転落したときです。ただ、生活防衛資金を投資と別に確保していることと、長期前提で始めていることから、慌てて売る理由がありませんでした。積立を自動化してあるため、そもそも「売るかどうか」を判断する場面自体がなかったのも大きいです。
Q2. 円安は保有資産にどう影響しますか?
eMAXIS Slim S&P500やオルカンは実質的に外貨建て資産なので、円安が進むと円換算の評価額は増える方向に働き、円高になれば目減りする方向に働きます。ただし、資産が増えているのが株価上昇によるものか円安によるものかは厳密には分けられません。私はどちらが原因かを気にせず、いつも通り積み立てを続けています。
Q3. 円安が進んでいるいま、積立額を減らすべきですか?
私は減らしていません。円安で毎月買える口数は多少減りますが、為替のタイミングを計って売買を調整するつもりはないからです。株価も為替も自分でコントロールできない変数なので、コントロールできる「続けるかどうか」だけに集中しています。
Q4. トータルリターンがマイナスになったこと自体は珍しいのですか?
積立投資では、暴落局面で評価額が投資額を下回ること自体は珍しくありません。特に暴落が起きた直後は、それまで積み上げた含み益が一時的に消えることがあります。重要なのは、そこで売って損失を確定させないことだと考えています。
Q5. NISAはつみたて投資枠と成長投資枠、どちらで積み立てていますか?
基本はつみたて投資枠でコツコツ積み立てています。成長投資枠が余った年は、タイミングを意識せず枠の残りで購入するという運用です。相場のタイミングを狙って一括投資をするのではなく、余った枠を淡々と埋めていくイメージです。
Q6. 暴落時に何もしない一方、高配当株は買い増すそうですが、方針が矛盾しませんか?
矛盾していません。インデックス投資信託は「何もしない」ことが役割、高配当株は「暴落時に買い増す」ことが役割と、資産ごとに役割を分けているだけです。詳しくは暴落時の売買記録の記事にまとめています。
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※本記事は運営者個人の運用記録に基づくものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。金額は概算で記載しています。為替・株価の動向や将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。詳細は免責事項をご確認ください。
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